宝石の国 海外の漫画レビュー 第3巻&第4巻

メモほん









またまた素晴らしい展開。
相変わらず宝石の国は奇妙だが洗練されている。思った以上に早く読み進めてしまうね。

アニメ版を既に観ているけど、一気読みしちゃったよ!
表紙の色使いにも注目だ。



今年読んだ中で最高の漫画。
アンターク…(´;ω;`)



今回は宝石の国は冬の話。
アンタークがこんなにカッコいいキャラだったなんて。市川先生が作品に注ぐ知識は別格だね。
フォスはまたもや変貌を遂げてしまう。この先、一体どうなってしまうのか。



ここ20年間で何千と漫画を読んできたが、「宝石の国」は今までにないタイプの作品だ。

「ベルセルク」や「ワンパンマン」みたいに、もの凄いレベルの描き込み量じゃないし、リアルで美しい絵ってわけでもない。
しかし、作者・市川春子は白と黒を巧みに使い分け、作品に幻想的でダークな雰囲気を作り出すことに成功している。

では、何故そこまで評価していながら満点にしないのか?
まあ、翻訳者はあまり深くは考えていなかったんだと思う。
何も私は「正しく内容を伝えるには、語彙力が重要」という考えを押し付けたい訳じゃない。
でも、それは読者への影響力という点で、作品に対する評価に大きな違いを生み出してしまう。
それを意識していなくてもね。

例えば、フォスが「Dross(不純物)!」と叫ぶ重要なシーンがある。
この表現は正確だけど、一般的にはあまり使われていない言葉だ。
なので、その意味を理解している読者が多いとは思えない。
※「さっさとしろクズ!」のシーン

なにより1番の違和感は、高い教養のある知識人でもないフォスが、感情を高ぶらせた時に叫ぶ言葉とは到底思えないって事!
アニメ版ですら「Worthless Junk(価値のないクズ)」って違和感のない表現にしているのに。
些細なことかもしれないけど、この問題は凄く気になった。

本気で不満に思ったのは、キャラクターに言及する際に「she」を使用している問題だ。
私はSJWではないし、他人の権利に便乗している人間でもない。でも、これは絶対に間違っている。

この作品に登場するキャラクターの殆どに性別が無い。どんなに女性的に見えても、男でも女でもないんだ。
1巻・2巻では性別の人称代名詞を使っていなかった。だが、この巻だと会話が変になってしまうので使うしかなかった。

日本語版だと宝石は男性の代名詞を使っている。全員ね。
英語版のように性別を明確にするモノではないけど。
日本語版だと宝石たちがお互いを「兄弟」と呼び合うことさえある。姉妹でも兄妹でもない。兄弟だ。
これは宝石たちが明らかに男の金剛先生から全てを学んだことを考えれば、自然な表現であることは分かる。

翻訳者は欧米人に理解力が無いとでも思ったのだろうか?
読者に「なるほど、女の子っぽく見えるけど男性の代名詞を使っているのか~」と、把握させるのは簡単でしょうに。
LGBTQの話とかじゃないよ。

もっと文句を言いたい所だけど、止めておく事にする。
翻訳チームがこのレビューを見たり聞いたりして、自分の将来のために改善してくれる事を願うばかり。
修正されたら再度購入しようと思っている。彼らがそれをするかは疑問だけど。

宝石の国は素晴らしい作品だ。
個人的には最高の漫画と言えるが、翻訳の問題を一度意識すると読み続けるのが難しくなってしまう。



宝石の国は不思議な作品であり続けている。
戦闘シーンが分かり辛いので、絵がもう少しハッキリしていると読みやすいと思う。
でも、吸い込まれるようにページをめくり、夢中になってしまう…。3巻では新しい冬の宝石、アンタークが登場する。
フォスは彼の任務に参加するが、物事は上手くいかない。



5つ星。
今までで1番お気に入りの巻だ。凄く面白いし、よく考えられたストーリーだと思う。
大好きな作品になりつつある。



第1巻は「新発見」「月人の襲来」を中心に描かれていたが、ここ2・3巻ではフォスが成長し、彼の「もっと役に立ちたい」という願望に焦点を置いている。
また、若き日の宝石たちが教わった事以上に、金剛先生は月人について知っているようだ。

ここまで悲劇的な展開になるとは思っていなかったよ。
宝石が粉々になるコマは残酷だったけど、今回は身体の一部を失うたびに記憶を失う体質の恐ろしさが、より顕著に描写されていた。

第3巻では変化し続けるフォスが、世界観をより面白くするのに一役買っている。
この作品は間違いなく悲劇の結末を迎えると思う。少なくともフォスはね。



第3巻は重要な転換期だ。そして、笑いあり涙ありの素晴らしい巻でもある。

だが、単語や代名詞のチョイスが正しいとは言えず、翻訳にはいくつかの微妙な部分がある。
もっと編集をする必要があるだろう。



今の所は楽しんでいるよ。
私はフォスのキャラクター性が好き。今回フォスは仲間内での評価が変わる。しかし、自分の立ち位置を決めるのに必死にもがいている様に、苦しみを抱えながら成長をしている。
記憶や時間についての哲学的な問題は、作品の世界への理解をより深めていく上で興味深い話だ。

市川先生の絵はシンプルながらも、戦闘描写には繊細さがあり美しい。次の巻が楽しみ。



主人公はまた変化するが、それはこの巻のポイントではない。
大事な友を失ったフォスの悲しみや、自傷行為の兆候を何度か目にすることになる。
先生と宝石の関係の描写が好き。親密であり、優しく性的ではない。

普段と違う月人を登場させることで、戦いの緊張感を保っているのもイイね。彼らは段々と異様さを増し、先生でしか倒せない強さになっている。
この辺でアニメが終わってしまったので、次の巻がどうなるか気になるよ。




4巻は私を何度も笑わせてくれたよ(ある時は泣かせてくれる)。
友達も「宝石の国」にハマってしまった。あと、「Didi」って訳し方は超カワイイと思う。
※ボルツがダイヤに「兄ちゃん!」と叫ぶシーンの翻訳



作者の技巧と無駄を省いた表現スタイルは、読んでいて純粋に楽しい。
とても綺麗な世界観でありながらも、お笑いネタを挟むことを恐れない。そして、心を強く打つ展開。満点。



宝石の国はいつも通りだ。
優美で印象に残る芸術と、心をくすぐるストーリー。謎が多く、説得力がある。

そして見事なアート。
ゾッとするボディ・ホラーと鮮烈で鋭さのある破壊描写で、美しく動きのある絵を表現している。
お気に入りの漫画だ。



フォスは真実を知る決心をしたみたい。
私たち読者は皆、それを知りたがっているので展開的には完璧だ(-∀-)



ダイヤだけで5つ星をあげちゃう。ボルツとの関係は素晴らしい。

各章を締めくくる最後のページは、全て息をのむ美しさ。市川先生は余白と美の達人だね。



参考 : Amazon USA/Goodreads











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Comments 2

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厳密な意味での死と性がない虚構社会での愛と感情を市川先生が慎重に言葉を選んで綴っているので翻訳はことのほか難しいでしょう。
翻訳者はあえて宝石用語で喋らせようとしたんでしょうけど、それは硬度だの劈開だの彼らの肉体生理だけで十分お腹いっぱいだと思います。

  • 2020/09/07 (Mon) 10:40
  • REPLY
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翻訳は難しいよね
ニュアンスが伝わればいいってのもあれば
直訳でそのままってのもあるし
すべてを伝えるのは無理があるのかなぁ

  • 2020/09/09 (Wed) 11:06
  • REPLY