LILY-C.A.T.(1987) 海外のレビュー

メモほん



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※ネタバレ注意


とても懐かしい作品。
ホラーやアニメをよく見ているので、この作品がオススメ商品の中に出てきた。

リリィ・キャットがストリームライン・ピクチャーズの配給とは見始めるまで知らなかったよ。
私の友人であるカール・メイセックは業界を2分する人物ではあったけど、今日のようなアニメをアメリカにもたらした中心的な存在でもあった。

このアニメは華麗な作画のアニメが王様だった80年代の思い出が込み上げてくる。
カールと妻のスヴェアはSF大会が開かれるたびに参加してくれたんだ。
あの時代とカールが恋しい…。

※カール・メイセックが設立した配給会社。



日本版「エイリアン」&「ピッチブラック」。
このアニメは「エイリアン」と「ピッチブラック」への良い挑戦だと感じたよ。

片道20年かかる惑星を調査する為に宇宙へ送られる話だ。
人工冬眠中に謎のバクテリアが侵入し、仲間たちが死に始める。
そして、社員を装った密航者による疑わしい行動で、クルーの間には企業の陰謀と不信感が渦巻いていた…。

唯一気になるのは、60分のOVAに2時間以上の内容を詰め込もうとしている点。
説明不足なまま放置されている所があるし、展開の一部はとてもゆっくりと進んでいく。
監督さんにも「どうしよう」って迷いがあったんじゃないかな。
酷いアニメではないし、アメリカの映画との違いも楽しめると思う。95点。



極めて有害な未知のバクテリア。
誰もガスマスクや宇宙服を着ない…何故?

このアニメは「エイリアン」シリーズを真似ているので、内容の8割は本家の手法の繰り返しだ。
残りの2割は興味深い会話が占めている。
人工冬眠を続けたことでキャプテンと女性クルーが100歳を超えているという話。
それ以外にも「薬物使用」「正式な法の執行」「自警団の正義」についての話もある。

物語の構成や他の要素は好き。
好きなんだけど、宇宙空間で未知のバクテリアの話をしていて、誰もガスマスクや宇宙服を身に着けていない…。
これが未来的な環境という設定なら、ストーリーに大きな欠陥があると思う。
脚本家やアニメーターの実力不足なのは一目瞭然だ。



エイリアンの前日譚(プロメテウス)より面白い。
80年代後半から90年代前半にかけて、「エイリアン」と「遊星からの物体X」のハイブリッドアニメが多く制作されている。
その多くは予想外に面白い作品ばかりで、私はリリィ・キャットを良作の部類に入れているよ。

話はとんとん拍子で進んでいくが、それでも搭乗員の中にまともなキャラをいれている。
彼らの大半が登場してすぐに死んでしまう役なのを知っているけれども、これは高く評価できる点だった。

ストーリーの展開は同ジャンルの他の映画と比較して、良くも悪くもないって感じ。
登場人物たちは敵が何者なのか知りながらも、それぞれが別行動し続けるという間抜けなミスをしていたりする。
「プロメテウス」みたいな馬鹿丸出しレベルじゃないけど。

制作陣はホラー/アドベンチャーを作りたかったのか、この時代のアニメに多いゴア表現という安易な方向に進まなかった。
全体的には楽しめたし、時間の無駄とは感じない作品だったかな。
時間をかけずに面白いアニメを見たいならマトモな作品だと思う。



この作品は明らかにジョン・カーペンターの「遊星からの物体X」をヒントに制作された「エイリアン」のパクりアニメである。
これも名作の一つだけど、当時は批評家に酷評されてたんだよね…アホ共め!

アニメーションは80年代の作品としては悪くない。
物語はエイリアンのパクりでありながらオリジナリティのある内容で、殆どのSF映画が無視しがちな時空にも言及している。

だが、何か起こるだけで別の場面にジャンプカットするように、ペース配分はやや一貫性を欠いている。
また、化け物から命からがら逃げ延びたのに、「何かあった?大した事ないね」みたいにキャラの態度が変わったりする。

それに、猫型のロボットが歩き回っているというのも少しマヌケな感じ(^^;)
エイリアンにロボットが出てきたから、このアニメにも登場させる必要があったんだろうけど…猫かよ!
でも、SFの雰囲気は良いし、かなりドキドキする映像もある。

リリィ・キャットは及第点のOVA作品だ。
AKIRAや攻殻機動隊ほどではないが、中々楽しめると思う。



エイリアンがいない良作エイリアンアニメ。
リリィ・キャットは映画「エイリアン」の後追いだが、エイリアンは出てこない。
どちらかと言えば二次創作的な脚本だ。

登場人物たちは人工冬眠に入り、いつも会社の話をし、船を制御する「マザー」が入ったメインコンピューター室がある。
そして、選択した武器は「火炎放射器」だ。
これらは顕著な類似点で他にもあると思うが、それでも面白いアニメと言える。



古き良き時代のアニメ。
私にとってリリィ・キャットは「エイリアン」ではなく、「遊星からの物体X」のパクりである。
誰もそれに言及していない事にビックリしているよ。

宇宙船、猫、「マザー」コンピューターなどの要素は、全てリドリー・スコット監督のエイリアン映画のプロットだ。
しかし、私が指摘したかったのは、バクテリアが搭乗員を乗っ取るという意味では「遊星からの物体X」を参考にしているという事。

総合的には面白い作品だと思う。
ただ、「エイリアン」と「遊星からの〜」の2つがアイデアの源になっている可能性が高い。
なので、エイリアンだけでなく両方に言及すべきだね。



80年代の素晴らしいアニメ。
これが「エイリアン」のパクりだと言う人は、本当にエイリアンを見たことがあるのだろうか。
私はエイリアンを全作持っていて、少なくとも2年に1度は視聴しているが、このアニメは他にはないストーリー性があると思う。

確かにエイリアンみたいにマザーと呼ばれるコンピューターが搭載されている。
だが、殆どのSF映画に登場する宇宙船には似たシステムが搭載されているんじゃないかな?
「2001年宇宙の旅」「スタートレック」「スターウォーズ」、他にも挙げればまだまだある。
この設定はSF映画の世界では何も特別なモノでもない。

確かに登場人物たちは宇宙空間でエイリアンな生命体に襲われる。
これもエイリアンのパクりであると断定する要素ではない。
何千ものホラー映画に「人が幽霊に出くわすシーン」があるが、ゴーストバスターズをパクってるとは思わないだろう。

確かに彼らは火炎放射器のような武器で戦った…。
しかし、火炎放射器や火を武器として使うのは、無数の映画で使われているスタイルだ。
「遊星からの物体X」「ブロブ/宇宙からの不明物体」「マッドマックス」「フランケンシュタイン」など。
私は「プライベート・ライアン」でナチが燃やされているのを見て、エイリアンをパクった!とは思わなかった。
火炎放射器はただの武器だ。

どちらかと言うと、このアニメの設定は「エイリアン」より「遊星からの物体X」に似ている。
それでもユニークなストーリー性があると言えるし、エイリアンより現実に近いかもしれない。
未知のバクテリアが人間を分解し、生命を脅かすモノに変異させる話だし。

日本人のアニメを通して命を吹き込む想像力と創造性にはいつも驚かされる。
それがアニメのスタイルを特別なモノにしているし、現代の映画みたいに守らなければならない境界線はない。
リリィ・キャットを実写化したらと想像してみてくれ…予算がとんでもない事になってしまうだろう。
このOVAの制作費だと、やれて5分ってとこじゃないか?



「エイリアン」に似ていると書いたレビュアーの意見に賛成だ。
特に船に関してはオマージュであることは間違いないだろう。

それでも、制作当時にしては素晴らしいアニメーションで、声優さんと物語はよく出来ていると思う。
実写化が難しい血みどろの一本だけど、不思議で面白い怪物も出てくる。

期待していなかったのにも関わらず、凄く楽しめたよ。
ゴアが気にならない人は試してみるのもイイかもしれない。



参考 : 海外Amazon










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Comments 2

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なんとまあ久しぶりに聞いたタイトル。
中身なんか完全に忘れてたわ。
こういう昔の作品の感想やレビューはいくらでも読みたいです。
日本のアニメが海外に認識されたのはこの時代の作品のインパクトによるものだと思うので。

  • 2021/02/14 (Sun) 22:35
  • REPLY
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次は妖獣都市をオナシャス

  • 2021/02/17 (Wed) 22:04
  • REPLY